介護職というと、大変な仕事であるというイメージがあります。確かに、体の動かない方を支えたり、感情的な方にキツい言葉を浴びせられたり、トイレの世話など、体力的・精神的に辛いことを挙げると色々あります。
そんな中、しっかりと専門知識を学ぶことで、体力的・精神的な辛さを和らげることはできるものです。
例えば、ボディメカニクスを学んで身体介助に従事すれば、小柄な女性でもある程度の重量を無理なく支えることが可能です。また、心理学の知識を学び、利用者さんが本当はどのような気持ちを抱いているのかを理解することで、対話も苦痛にはなりません。
また、少しでも快適に働くためには、現場のチームワークも大切です。きちんと周りと良い関係を築いておけば、自分一人では難しい課題をサポートしてもらえます。辛い気持ちになった時に相談をしたり、勉強会やミーティングを通して意見を出し合ったりする雰囲気が定着すれば、一層働きやすく感じられるでしょう。
他には、利用者さんやその家族さんの喜ぶ姿も大きなモチベーションになります。そこに特別な技術は必要ありません。出会う人に自分から笑顔で対話し、常に思いやりを持って接することで、多くの人から感謝される人に近づくことはできます。直接感謝の言葉をもらうのは、言葉には出来ない嬉しさがあるものです。やりがいを持って働くためには、こうしたちょっとした思いやりを持つことが大切です。